移籍市場の窓が開くたび、欧州中のメディアが冨安の名前を取り沙汰する。特にイタリアのスポーツ紙は、インテル、ユベントス、ナポリといったセリエAのメガクラブが獲得に乗り出していると繰り返し報じてきた。ボローニャ時代に築き上げた強固な守備の評価は、カルチョの国で今なお絶大だからだ。
だが、噂の真相を掘り下げると絵図は異なる。アーセナル首脳陣は冨安を単なる駒ではなく、クラブの長期プロジェクトにおける戦略的スカッドメンバーと位置づけている。安売りする意思は毛頭なく、提示される移籍金が天文学的な数字に達しない限り、アルテタが放出を容認する可能性は極めて低い。選手本人もプレミアリーグの頂点、そしてチャンピオンズリーグ制覇への情熱を隠しておらず、ロンドンを離れる積極的な動機は見当たらない。