心臓の鼓動が止まり、瞳孔が開き、平坦になった脳波。医学的に「死」と宣告されるその瞬間、意識は本当に消滅しているのだろうか。近年の救急医療の進歩により、蘇生技術は劇的に向上した。その結果、死の淵から生還する人々の数がかつてないほど増えている。
最新の研究では、心臓が停止した直後の数十秒間、脳内でガンマ波と呼ばれる急速な脳波がバースト(急増)することが確認された。これは、人間が深い瞑想状態にあるときや、高度な認知処理を行っているときに見られる波形だ。つまり、肉体的な機能が停止している最中にも、脳は人生で最も鮮明な「夢」を見ているかのように機能している可能性がある。