栄光の頂点に駆け上がった一方で、彼を待ち受けていたのは芸能界特有の熾烈な利権争いとプレッシャーだった。所属事務所からの独立を巡る騒動では、芸名「加勢大周」の使用差し止めを求める前代未聞の裁判へと発展。「新加勢大周」という別タレントが突如デビューさせられるなど、世間を騒然とさせる異常事態に巻き込まれた。
裁判には勝訴したものの、一連の騒動は彼の心身に深い疲労を残した。その後、台湾や香港などアジア圏へ進出して高い人気を獲得し、国内でも刑事ドラマなどで渋みのある演技を披露していたが、2008年に不祥事によって芸能界からの引退を余儀なくされる。
華々しい光を浴びたからこそ、その影もまた深かった。あまりにも急激に時代の寵児に押し上げられた青年の苦悩と葛藤は、消費され続けるエンターテインメント界の残酷な一面を映し出していた。