本木雅弘と義母・樹木希林(2018年逝去)との関係は、一般的な「義母と婿」という枠組みを遥かに超えた、知的な緊張感と深いリスペクトで結ばれた共鳴関係でした。東京・代官山に建てられた二世帯住宅で長年暮らした日々は、多くのメディアや著書でも語り継がれています。
樹木希林は生前、本木雅弘のことを決して「息子」として抱え込むことなく、一人の自立した人間として「本木さん」と呼び続けました。本木雅弘自身も、義父・内田裕也という破天荒なロッカーと、達観した人生観を持つ樹木希林という強烈な個性を持つ両親の間で育った也哉子を支えつつ、内田家の独特なエネルギーを真正面から受け止める覚悟を持っていたと述懐しています。
公の場で見せた本木雅弘の振る舞いには、樹木希林の自由奔放な言動に対する程よい距離感と、彼女の人生哲学に対する底知れぬ敬意が常に滲み出ていました。希林の最期を看取った際にも、本木雅弘は家族の中心として冷静かつ温かな采配を振るい、その姿は多くの関係者から「内田家にとって本木雅弘という存在がいかに決定的な支えであったか」を証明するものとして語られています。