ファストファッションの比較において長年囁かれてきた「GUは若者向けで生地がペラペラ、ユニクロは高品質だが無難」という構図は、近年のスウェット開発において完全に過去のものとなっています。
現在GUが展開するヘビーウェイトシリーズは、生地の目付け(単位面積あたりの重量)だけで言えばユニクロの標準パーカーを上回る重厚感を備えています。アメカジ古着のような無骨なテクスチャーを持っており、遠目にも1枚でサマになる「高見え感」においてはユニクロに劣るどころか、一部のセレクトショップオリジナル商品をも凌駕しています。
見落とされがちな盲点は「着用可能期間の長さ」です。GUは高密度の裏起毛であるため、11月から2月の厳冬期には優れた防寒性を発揮する反面、3月中旬以降の春先や10月の初秋には暑すぎて着用が困難になります。対するユニクロは裏毛であるため、春・秋・冬と年間を通じて約8ヶ月間フル稼働できる計算になります。1回あたりの着用コスト(コスト・パー・ウェア)で換算した場合、実質的なコストパフォーマンスでユニクロがGUを逆転するケースも珍しくありません。