長野市篠ノ井に位置する長野オリンピックスタジアム(正式名称:南長野運動公園野球場)は、1998年大会の開会式および閉会式が執り行われた歴史的な場所です。「五輪終了後に解体されて跡地になったのでは」という誤解も散見されますが、実際には大会前から「五輪終了後は本格的な野球場へ改修する」ことを前提に設計されていました。
五輪本番ではフィールド中央に巨大な舞台が組まれ、力士たちの土俵入りや世界的指揮者・小澤征爾氏による第九の演奏が世界へ中継されました。閉幕直後から仮設スタンドの撤去とグラウンド造成、内野スタンドの固定席化工事に着手。両翼99.1m、中堅122mというプロ野球規格の天然芝グラウンドを備えた本格球場として、早くも2000年4月に再オープンを果たしました。
スタンドの収容人数(キャパシティ)は約35,000人(内野固定席約21,000人、外野芝生席約14,000人)を誇り、甲信越エリアでも屈指の規模を誇ります。照明塔はナイター中継基準を満たす6基がそびえ立ち、スコアボードもフルカラーLEDビジョンへと改修されるなど、開会式の記憶を宿すモニュメントでありながら、北信越地方を代表するボールパークとして機能し続けています。
また、多くのファンが気にかける「聖火台の現在の場所」ですが、スタジアム正面のエントランス広場(南長野運動公園内)に大切に移設・保存されています。高さ約11メートルの荘厳な構造体は、誰でも間近で見学・撮影が可能であり、今もなお訪れる人々に当時の熱気と感動を伝えるシンボルとして鎮座しています。