高松の街が城下町としての風情を色濃く残していた幕末の慶応2年、初代が魚問屋として看板を掲げたのが天勝の歴史の始まりです。以来、明治・大正・昭和・平成・令和と160年にわたる時代の変遷を乗り越え、瀬戸内海の豊かな海の幸を提供し続けてきました。
店舗の扉を開けると、まず目に飛び込んでくるのが中央に配された巨大な生簀カウンターです。水槽の中を悠然と泳ぐ鯛やヒラメ、アジ、オコゼといった旬の魚介類は、注文が入る直前まで生かされており、専属の職人が素早く締め、捌くことで極上の鮮度を保っています。この「五感で楽しむライブ感」と「徹底した素材管理」こそが、単なる飲食店にとどまらない天勝本店の不変の魅力と言えます。
歴史ある店構えでありながら、決して一見客を拒まない開放的な接客姿勢も、世代を超えてファンを増やし続けている大きな理由の一つです。