「黄身が2つあるなんて、人工的な薬剤や病気の影響ではないか」と不安に感じる方もいますが、これは完全な誤解です。二黄卵の発生理由は、鶏の生理現象に基づく自然な体の仕組みによるものです。
主な原因は産卵を開始したばかりの若鶏(生後約150日〜200日前後)の排卵サイクルにあります。人間で言えば思春期にあたるこの時期の若鶏は、卵巣や輸卵管の機能が成熟過程にあり、ホルモン分泌のバランスが一時的に不安定になります。そのため、通常は24〜26時間ごとに1個ずつ排卵される卵黄が、短い時間差で2個連続して排卵されてしまう現象が起こります。
輸卵管を通過する際、近接して流れてきた2つの卵黄が同じ卵白の層で包み込まれ、最後に1つの硬い炭酸カルシウムの殻で覆われることで二黄卵が完成します。鶏が成長してホルモン分泌が安定する成鶏(生後250日以降)になると、規則正しい単一排卵が行われるようになるため、二黄卵を産む頻度は自然と減少していきます。