映画のアイコンとも言える「木人」のギミックには、現代のCG技術では決して再現できないアナログならではの凄みと隠された裏ネタが存在する。巨大な木製のカラクリ人形が迫り来る大迫力の特訓シーンだが、実際の撮影現場では人間が内部に入ったり、裏側から何人ものスタッフがワイヤーや木棒を人力で操作していた。
木人装置のアームが激しく交錯する危険な撮影において、演者たちの衝突事故や負傷は日常茶飯事だったという。演じる側の生身の身体と重量級のアナログギミックが本気で激突する緊張感こそが、画面越しに伝わる圧倒的なリアリティの源泉となっている。