マーケティングの世界では、「1000円弱」の価格設定、特に「980円」や「990円」といった端数価格は非常に強力な武器とされてきました。これは「レフトディジット効果(左桁効果)」と呼ばれる心理現象を利用したものです。
人間の脳は、数字を左から順に認識します。そのため、「1000円」と「980円」の間には、たった20円の差しかないにもかかわらず、桁数が変わることで「劇的に安い」という錯覚を抱きやすくなります。しかし、この心理的防衛線も、度重なる値上げによって崩壊しつつあり、消費者の金銭感覚はよりシビアになっています。