厚生労働省および一般社団法人全国保育士養成協議会が公表する公式データによると、近年の保育士試験の合格率は例年20%〜25%前後で推移しています。国家資格の難易度ランキングなどでは、宅建士(約15〜17%)や行政書士(約10〜12%)に近い難易度として分類されるケースも少なくありません。しかし、現場の受験指導者や資格アナリストの間では「試験の質そのものが宅建士などと同列というわけではない」と分析されています。
数字が低く出る根本的な原因は、筆記試験がマークシート方式で全9科目という膨大な分野に分かれている点にあります。1科目でも6割未満の得点があればその期の筆記は不合格扱いとなり、全体合格率を引き下げる要因となります。出題される知識レベル自体は基礎的な暗記中心であるものの、「広範囲を漏れなく網羅しなければならない」という精神的・時間的負荷が、見かけの難易度を底上げしているのです。