順調に見えた両社の関係ですが、2019年1月末をもって無印良品とファミリーマートの販売契約が終了し、全国の店舗から順次撤退していきました。長年続いた取り扱いがなぜ終了したのか、その背景には複数の要因が存在します。
最大の要因は、ファミリーマート側のPB刷新戦略と良品計画側の流通方針の転換です。ファミリーマートは伊藤忠商事の主導のもと、自社オリジナルの日用品やアパレルを強化して粗利益率を高める経営方針へと舵を切りました。コンビニの限られた売り場スペースにおいて、他社ブランドである無印良品を置き続けるよりも、自社開発商品で棚を埋める方が収益構造の改善につながるという判断が働いたのです。
一方の良品計画も、大型店舗の出店拡大や公式オンラインストアの強化を進めており、限られたラインナップしか置けないコンビニ棚への依存度が低下していました。両社の経営戦略のベクトルが異なる方向へ向かった結果、自然な形で契約終了に至ったというのが真相です。