きっかけは、あるスタートアップ企業が開発した「ウンコ・クロニクル」というアプリだった。ユーザーが排便後にスマートフォンのカメラで撮影すると、AIが形状や色、排便頻度を分析する。ここまでは従来の健康管理アプリと同じだ。しかし、彼らはそこに日本が誇る「擬人化」のスパイスを加えた。水分が足りなければ「カサカサ肌のツンデレキャラ」に、健康的なら「輝くような笑顔のアイドル」に変身する。このギャップがSNSで爆発的に拡散された。
「最初は冗談半分で始めました」と語るのは、都内在住の女子大学生(21)。「でも、毎日キャラクターの表情が変わるのが面白くて、自然と食生活に気を使うようになったんです。今では自分の体調をキャラクターの機嫌で把握しています」と笑う。排泄という、本来なら他人に隠すべき行為が、自己表現と健康管理のコンテンツへと昇華された瞬間だった。