インフレに対抗する手段として、運用実績に応じて年金額が変動する「変額個人年金保険」に注目が集まっています。株式や債券で運用するため、市場の成長を取り込めるのが魅力です。しかし、ここで一つの疑問が生じます。「新NISAで自分で投資信託を買うのと何が違うのか」という点です。
結論から言えば、税制上の優遇措置と「強制力」に違いがあります。個人年金保険には「個人年金料控除」があり、所得税や住民税の負担を軽減できます。また、途中で簡単に引き出せない仕組みが、意思の弱い人にとっての「強制貯蓄」として機能します。一方で、信託報酬とは別に保険会社の手数料(保険関係費用)が引かれるため、純粋な運用効率だけで比較すれば、新NISAに軍配が上がります。両者を混同せず、目的別に使い分ける知恵が必要です。