名作でありながら地上波の再放送枠やTVerなどの見逃し配信に登場しない背景には、複数の複雑な要因が絡み合っています。その筆頭として業界内で知られているのが、劇中で使用されたMr.Children(ミスチル)の楽曲に関する権利処理です。
本作の大きな特徴は、単に主題歌として「youthful days」が起用されただけでなく、劇中のBGMや挿入歌に至るまで全編にわたりMr.Childrenの既発曲・新曲(全20曲以上)がふんだんに使われている点にあります。放送当時のテレビ放映権とは異なり、近年の見逃し配信やサブスクリプション配信、二次利用における音楽著作権・原盤使用許諾の再契約には莫大なコストと権利者全員の許諾手続きが発生します。制作サイドにとって、全編ミスチル楽曲で構成された本作を現行の配信プラットフォームへ乗せるハードルは極めて高いのが実情です。
また、主演を務めた滝沢秀明氏の芸能界引退およびアーティストプロデュース企業「TOBE」設立をはじめ、主要キャストの所属事務所移籍や芸能活動のスタンス変化も重なっています。肖像権や二次使用許諾の調整が通常のドラマ以上に複雑化していることも、地上波での気軽な再放送を難しくしている要因の一つです。