映画ドラえもんの長い歴史のなかで、「歴代で最も愛されたヒロインは誰か」という問いに対し、今なお圧倒的な支持を集めるのが『のび太と鉄人兵団』(1986年/リメイク版2011年)に登場したリルルです。
リルルは、メカトピア星から地球侵略の先兵として送り込まれたガイノイド(女性型ロボット)。人間を見下す冷酷なスパイとして登場しながらも、のび太やしずかとの心の触れ合いを通じて「他者を思いやる心」に目覚めていく心の葛藤は、多くのアニメファンの涙腺を崩壊させました。単なる「守られるべきお姫様」ではなく、自らの意志で世界の運命を選び取る強靭な精神性が、彼女を不朽の存在たらしめています。
また、リルルと双璧をなす存在として熱烈な支持を受けるのが『のび太の魔界大冒険』(1984年/新魔界2007年)の満月美夜子です。魔法を自在に操る気品と、魔王デマオンの呪いで猫やネズミに変えられながらも立ち向かう勇敢さ。彼女が見せた凛とした美しさは、まさに昭和・平成・令和を通じて受け継がれる「戦うヒロイン」の原点です。