デリケートゾーンのできものは、外見の特徴と自覚症状(痛みやかゆみ)の組み合わせによって、ある程度の原因を推測できます。まずは自身の症状が以下のどのパターンに当てはまるかを確認することが大切です。
激しい痛みを伴うケースでは、性器ヘルペス初期症状やバルトリン腺膿瘍、進行した毛嚢炎(毛包炎)が疑われます。性器ヘルペスは初感染時に38度以上の発熱とともに強い排尿痛や歩行困難を伴うことが多く、米粒大の水ぶくれが多発して潰瘍(ただれ)へと変化します。一方、女性特有のトラブルであるバルトリン腺炎は、膣口の左右どちらかがピンポン球大から鶏卵大にまで赤く腫れ上がり、座ることすら困難な激痛を生じる特徴があります。
対照的に、陰部できもの 痛くない しこりとして発見されるケースでは、尖圭コンジローマや粉瘤(アテローム)、良性のフォアダイス、あるいは梅毒の初期硬結が代表的です。尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス(HPV)6型・11型などを原因とし、カリフラワー状や鶏冠(とさか)状のザラザラしたイボが多発・増殖します。梅毒の第1期に見られるしこりは、感染後約3週間で性器にしこり(硬性下疳)ができますが、痛みが全くないため放置されやすく、数週間で自然消失しても体内では病原体が進行するという落とし穴があります。
また、陰部できもの 白いニキビのようなプツプツとした発疹は、毛穴に黄色ブドウ球菌などが感染した軽度の毛嚢炎や、皮脂腺が増殖した無害なフォアダイスであることが大半です。アンダーヘアの自己処理後(カミソリや毛抜き)に一致して出現した場合は、毛嚢炎の可能性が極めて高くなります。