音楽の消費サイクルがかつてないほど高速化している。数週間でヒット曲が入れ替わる2026年の音楽チャートにおいて、この曲の挙動は異様だ。リリースから16年。信じられないことに、主要ストリーミングサービスでは毎日のように再生回数を伸ばしている。TikTokでのショート動画や、深夜のドライブプレイリストへの採用が、新たなリスナー層を呼び込むループを作っているのだ。
流行は巡るというが、この曲に関しては「巡る」のではなく「居座り続けている」と言う方が正しい。一度聴けば耳から離れないあのアルペジオが、スマートフォンの画面越しに、今日も誰かの孤独を埋めている。