ユーザーが最も懸念している「つい動画ランキングの閲覧によって端末はウイルスに感染するのか」という疑問に対し、サイバーセキュリティの観点から客観的事実を検証します。ウイルス感染リスクの真相を端的に言えば、「動画ファイルをブラウザ上で再生しただけでマルウェアに感染する確率は極めて低いものの、画面上の誘導広告を踏むことで二次被害に遭うリスクは極めて高い」というのが専門家の見解です。
非公式の動画まとめサイトは、一般的な企業サイトのような厳格な広告審査を行っていません。そのため、悪質なアドネットワークを通じて以下のような脅威が仕掛けられているケースが頻発しています。
第1の罠は「スケアウェア(恐怖を煽る偽広告)」です。「お使いのスマートフォンが激しく損傷しています」「今すぐ修復アプリをインストールしてください」といった警告ダイアログを表示させ、不要な有料サブスクリプションアプリや個人情報を抜き取る不正なプロファイルへと誘導します。第2の罠は「不正なプッシュ通知の許可要求」です。画面上に「ロボットではないことを証明するために『許可』を押してください」といった偽の認証画面を出し、誤って許可したユーザーの端末へ怪しい広告通知を延々と送り続けます。
さらに、動画を直接ダウンロードしようとする際に外部の不審なファイル変換サーバーへリダイレクトされ、そこでトロイの木馬やアドウェアを仕込まれる事例も報告されています。つい動画の安全性と危険性を天秤にかけた場合、ブラウザのセキュリティ設定やOSのアップデートを怠っている無防備な端末でのアクセスは、重大なデジタルリスクを孕んでいると認識すべきです。