炎上の拡大とともに稼働したのが、ネットユーザーたちによる苛烈な身元特定作業でした。当時、Twitterは実名や所属を隠したハンドルネーム運用が一般的でしたが、過去のツイート履歴、プロフィールの自己紹介、アップロードされた画像に含まれるExif(位置情報)データ、さらには友人同士のリプライ関係からパズルを解くように外堀が埋められていきました。
わずか半日足らずで、問題の投稿主が西東京エリアに本部を置く某有名私立大学の女子大生である事実が浮き彫りとなりました。続いて共犯関係にあった同僚の女子短大生も特定され、バカッター 特定 女子大生として、本名、顔写真、通学先、学部学科、サークル、さらには過去のプリクラ画像に至るまでが白日の下に晒される事態となったのです。
当時のネット掲示板ログを検証すると、「衛生管理に対する義憤」を大義名分に掲げながらも、実態は残酷な娯楽としての個人攻撃がエスカレートしていた様子が克明に見て取れます。自宅周辺の風景写真や家族構成に関する情報までが掘り起こされ、大学の問い合わせ窓口や店舗への電凸(電話による抗議攻撃)が昼夜を問わず繰り返されました。ネット私刑(リンチ)の矛先は、もはや一個人の過ちを咎めるレベルを超え、彼女たちの社会的基盤を完全に粉砕する勢いで暴走していったのです。