二人の接点が生まれたのは1995年のことでした。発端は、森高千里がパーソナリティを務めていたラジオ番組『千里の道も一歩から』(ニッポン放送)に、江口洋介がゲスト出演したことでした。互いにロックやポップカルチャーへの造詣が深く、初対面から音楽談義で意気投合したと当時のラジオ関係者は述懐しています。
決定打となったのは、同年に発生した阪神・淡路大震災の復興支援を目的として泉谷しげるが呼びかけたチャリティコンサート「日本をすくえ'95」での共演でした。泉谷のバックバンドとして、森高千里がドラム、江口洋介がギターを担当。ステージ上で同じビートを刻み、熱狂を共有する中で二人の距離は一気に縮まりました。華やかなアイドル歌手とトレンディドラマのエースという表看板の裏で、根底にあった「本格派ミュージシャン気質」が二人を強く結びつけたのです。
交際発覚のきっかけもドラマティックでした。1999年、森高千里が急性腸炎で緊急入院した際、江口洋介が連日病院に駆けつけ、献身的に看病する姿がキャッチされます。そして退院直後の1999年6月3日、二人は緊急記者会見を開き、結婚を発表しました。この会見で森高千里が妊娠約3週間(長女)であることも公表され、いわゆる授かり婚としても世間に大きな衝撃を与えました。
会見場で見せた二人の飾らない受け答えと、お互いを思いやる率直な眼差しは、当時のワイドショーでも極めて好意的に報じられました。江口洋介は1967年12月生まれ、森高千里は1969年4月生まれ。学年としては江口が1つ上のわずか1歳差であり、上下関係のない対等なパートナーシップが当初から築かれていたことが窺えます。