氷食症を疑った場合、氷食症は何科を受診すべきかという点について、迷わず以下の科を選択してください。
基本の受診先は「一般内科」または「血液内科」です。受診時には「氷を無性にバリバリ食べてしまうため、氷食症を疑っている。フェリチン(貯蔵鉄)を含めた血液検査をしてほしい」と具体的に伝えてください。
また、過多月経や子宮筋腫など婦人科系疾患が鉄欠乏の引き金になっているケースが多いため、月経過多の自覚がある女性は「婦人科」、妊娠中の方は「産婦人科」で主治医に相談するのが最短の解決策です。ストレスや強迫観念が主因と考えられる場合は、内科で身体因を除外した上で「心身医学科」や「精神科」の受診が推奨されます。
氷食症の治し方と改善策として、医療現場では以下のステップが標準プロトコルとして確立されています。
1. 医療用鉄剤による補充療法
血液検査の結果に基づき、経口鉄剤(硫酸鉄やクエン酸第一鉄など)が処方されます。胃腸症状が出やすい方には、胃に優しい製剤や点滴静注によるフェリチン補充が選択されます。多くの場合、鉄剤の服用開始から2〜4週間程度で氷への異常な衝動は消失します。
2. 食事療法による再発防止
ヘム鉄(牛赤身肉、豚レバー、カツオ、マグロなど)を意識的に摂取します。ヘム鉄は非ヘム鉄(ほうれん草やプルーンなど)に比べて生体内吸収率が約5〜6倍高いため効率的です。また、鉄の吸収を助けるビタミンCを同時に摂取し、食後1時間は鉄吸収を阻害するタンニンを含む濃い緑茶やコーヒーの摂取を控えることが鉄則です。
3. 根本原因となっている基礎疾患の根治
鉄が漏出している原因(胃潰瘍、大腸ポリープ、痔出血、子宮内膜症など)がある場合は、その病変に対する外科的・薬物的な根本治療を並行して行います。