都内をはじめ全国の主要古着激戦区において、ラッセルの立ち位置はここ数年で激変しました。かつては「チャンピオンのリバースウィーブが買えない時の代替品」という不遇のレギュラー扱いを受けていたラッセルですが、2026年代半ばを過ぎた現在、独自のカルチャー的背景とシルエットの良さから指名買いするユーザーが急増しています。
下北沢や原宿に店舗を構える複数のヴィンテージショップ関係者への取材によると、特に20代から30代前半のバイヤー層を中心に、「無地スウェットの完成形」としてラッセルの80〜90年代USA製を買い集める動きが顕著です。チャンピオンのようにフロントに大きなカレッジプリントが入るものよりも、あえて胸元や袖口にさりげなくイーグルのワンポイント刺繍が入ったシンプルな個体が好まれています。
愛好家が集うオンラインコミュニティやSNS上でも、「肩を落としてリラックスして着られるラッセルの前V仕様は、どんなボトムスにも馴染む」「チャンピオンのように丈が長すぎず、日本人の体型に完璧にフィットする」という声が多数を占めています。現場のリアルな評価として、ブランドのネームバリュー以上に「実用着としての形の良さ」が、相場を下支えする決定打となっているのです。