首を刎ねられた羂索は、絶命の間際に「あと少しだったんだがな」「私の意志は受け継がれる」と言い残しました。連載当時のSNS上では「羂索 死亡の真相」を巡り、脳を移植して生き延びるのではないか、反転術式で修復するのではないかという憶測が飛び交いました。
しかし、物語のその後の進展が示す通り、この肉体(夏油傑の遺体)における羂索の活動限界はここで決定的なものとなりました。羂索が遺した「意志の継承」とは、天元と人類の強制同調を起動する権限を宿儺へと譲渡(保険としてプログラム)していたことを意味していました。自分が道半ばで斃れるリスクを最初から計算に入れていた羂索は、死の瞬間すら自らの知的好奇心の実験体として受け入れたのです。