外構工事のトラブル相談において、カーポートの高さに関する後悔は上位の常連です。施主が陥りやすい最大の誤謬は「高ければ高いほどどんな車でも駐められて便利」という思い込みにあります。柱を高く設定しすぎた現場では、屋根と車体の間に大きな隙間が生まれ、わずかな風を伴う雨でも車体がずぶ濡れになる事態が発生します。これでは雨天時の乗り降りを快適にし、洗車の手間を減らすという本来の目的を果たせません。
大手外構専門業者に寄せられる相談データやSNSの生の声を見ても、「標準柱(約2.0m)を選んだら、後から買ったSUVのルーフボックスがミリ単位で擦りそうになった」「ハイロング柱(約2.8m)にしたところ、台風時に雨が真横から吹き込んでカーポートの意味を成していない」といった両極端な失敗談が目立ちます。カーポートの高さ選びは単なる車高の数値合わせではなく、風向き、日射角、敷地の傾斜を含めたトータルな物理設計です。