一方で、「嘘」を徹底的にユーモラスかつアイロニカルに描いた名作が、Netflixでも愛され続けるジム・キャリー主演の映画『ライアー ライアー』だ。24時間嘘をつけなくなった弁護士が巻き起こす騒動を通じて描かれるのは、人間社会がいかに無害な嘘(white lie)や社交辞令によって円滑に回っているかというパラドックスである。
英語圏において「You are a liar!」という表現は、単なるからかいから人格否定に近い強い非難まで、声のトーンやシチュエーションによって強度が激変する。言外のニュアンスを理解していなければ、知らぬ間に相手を深く傷つけたり、逆に親密なジョークのサインを見逃してしまうリスクがあるのだ。