偏見の解体において、ポップカルチャーやメディアが果たす役割は極めて大きい。1960年代のNASAで爆発的な計算能力を発揮し、宇宙飛行プロジェクトを成功に導いたアフリカ系アメリカ人女性数学者たちの実話を描いた映画『ドリーム』(Hidden Figures)は、まさに「能力への偏見」がどれほど愚かしいかを喝破した傑作である。
今日では、Netflixのドキュメンタリー番組やオリジナルのドラマシリーズにおいても、STEM(科学・技術・工学・数学)分野で活躍する女性たちのリアルな姿が描かれる機会が急増した。エンターテインメント作品を通じて多様な知性の姿を目にすることで、私たちの脳内に深く植え付けられたステレオタイプは確実に上書きされつつある。