近年、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は「ユニバース・ビヨンド(Universes Beyond)」と称し、他社の人気IPとのコラボレーションを推進してきた。海外の有名映画やゲーム作品が中心だった中で、初音ミクという日本発のデジタルコンテンツが抜擢された意味は大きい。
言語の壁を軽々と超えて世界中にファンコミュニティを持つ初音ミクは、グローバル展開を強めるMTGの戦略と噛み合った。東京の秋葉原でも、ロサンゼルスのローカルゲームショップでも、全く同じ初音ミクのデッキを挟んで見知らぬプレイヤー同士が笑顔で対戦する。サブカルチャーが持つ連帯の力が、100枚の紙のカードを通して鮮やかに証明されている。