1920年代のアメリカ禁酒法時代、密かに酒を提供していたスピークイージーの精神は、今や大人の好奇心を刺激する上質なカルチャーとして再解釈されている。まるでNetflixの名作ドラマに登場するシークレットバーのような佇まいは、訪れる者を選び、同時に温かく迎え入れる。
外からは店内の様子を窺い知ることはできない。わずかな間接照明に照らされたエントランスを抜け、細い通路を進んだ先にあるメインフロア。漆黒とウォルナットを基調としたミニマルなインテリアは、日常の肩書きやストレスを自然と脱ぎ捨てさせるための舞台装置なのだ。