長谷寺周辺は、数々の名作映像作品のロケーションとしても人々に親しまれてきた。是枝裕和監督の映画『海街diary』では、四姉妹が暮らす情緒豊かな街並みとして長谷や極楽寺の風景が切り取られ、作品全体に温かな余韻を与えている。また、小泉今日子と中井貴一がダブル主演を務めた人気ドラマ『最後から二番目の恋』でも、極楽寺駅から長谷へと至る路地が物語の重要な舞台となった。
これらの作品が放つ魅力は、単なる観光地の枠を超え、生活の息遣いと歴史が調和した街並みそのものにある。映画やドラマのシーンに思いを馳せながら、長谷寺の門前町から江ノ電の線路沿いをそぞろ歩く体験は、カルチャーファンにとっても贅沢な時間となるに違いない。