ネット上の掲示板やSNSでは、尽誠学園野球部に対して「極めて厳しいスパルタ環境」「県外出身者ばかりで地元が冷遇されているのではないか」といった噂が囁かれることがあります。しかし、現場の取材や学校施設の実態を検証すると、そうしたイメージは昭和のステレオタイプに過ぎないことが分かります。
香川県善通寺市生野町に位置する専用練習グラウンドは、高校野球専用としては四国でも指折りの充実度を誇ります。全面黒土の内野フィールド、両翼95メートル以上の広さに加え、夜間照明(ナイター設備)、本格的な雨天練習場、最新のウェイトトレーニング器具を取り揃えたトレーニングルームが整備されています。近年では弾道測定器などのデジタル機器も導入され、選手のコンディション管理とスイングスピードや球質の可視化が進められています。
また、遠方からの部員を受け入れる「白山寮」での生活環境も大きく改善されています。かつてのような理不尽な上下関係は完全に排除され、専任スタッフと管理栄養士による食事管理、睡眠時間の徹底確保など、アスリートファーストの生活基準が敷かれています。スマートフォンなどのデジタルデバイスの使用についても、完全禁止ではなく時間を定めた運用ルールを敷くことで、現代的な自己管理能力を育む指導へと移行しています。