旅行サイトや短尺動画などで「サクッと2時間で回れる」といった記述を目にすることがあります。しかし、展示面積が約1.5倍に拡大された現在の実態から見ると、これは大きな誤解を招く情報です。館内には実物大の骨格標本が50体(うち実物化石を含む標本が10体以上)も立ち並び、地球の科学や生命の歴史を網羅した膨大な標本群が展示されています。
仮に滞在時間を2時間に設定した場合、地下1階から一気にエスカレーターで降りて「恐竜の世界」ゾーンを通り抜け、足早に新館を一周するだけでタイムリミットを迎えます。一つひとつの解説パネルを読み込んだり、動くティラノサウルスのロボットをじっくり観察したりする余裕はありません。福井県立恐竜博物館の見学時間目安として、常設展を標準的なペースで鑑賞するだけでも最低2時間30分から3時間を見積もっておく必要があります。
さらに、夏季や秋季を中心に開催される特別展の時期には注意が必要です。常設展と特別展の所要時間を合算すると、館内鑑賞だけで4時間超の滞在が標準となります。新館リニューアルの見どころである「高さ約9メートルのシンボルモニュメント(恐竜の塔)」や、三面を囲む巨大スクリーンで臨場感あふれるCG映像を上映する「特別展示室(ダイノシアター)」、化石研究の最前線をガラス越しに見学できるクリーニング室まで丁寧に見て回るなら、半日以上の滞在枠をあらかじめスケジュールに組み込むのが賢明な判断です。