運動会表現運動の導入期や、体力差のある学年合同プログラムでは、負荷が少なく失敗しにくい技の完成度を高めることが全体の調和を生み出します。代表例が運動会表現運動2人技の土台となる「すべり台」と「ヨット」です。
組体操2人技すべり台の角度統一が美しさを生む
すべり台は、土台が高ばいの姿勢(両手・両足を床につけて腰を高く上げた三角形の姿勢)を作り、上の児童が土台の背中・腰に足を乗せて腕立て伏せの姿勢をとる技です。
この技で最もありがちな失敗は、上の児童が土台の腰骨の上にダイレクトに足を乗せてしまい、土台が痛みに耐えかねて潰れるケースです。上の児童は、「土台の骨盤の後ろ、お尻の上部」に両足の甲または足裏を安定して預けます。また、クラス全体で演技する際は、全員の傾斜角度が45度でピタリと揃うよう、土台の手足を置くスタンス幅をマーカー等で統一することが組体操2人技かっこいいポーズとして際立たせる秘訣です。
組体操2人技ヨットで必要な「外側への信頼荷重」
2人が左右に並んで内側の手を取り合い、外側の足を軸にして互いに外側へと体を傾ける「ヨット」。一見シンプルですが、子どもたちが怖がって内側に体重を残してしまうと、腕が曲がってヨットの帆の形が綺麗に開きません。
指導の際は、まず足の内側同士をぴったりとくっつけ合わせることから始めます。互いの足の外側を基底面とし、「握り合った腕がピンと張り詰めるまで、体を完全に外側へ倒す」という思い切りの良さが求められます。互いの引っ張り合う力が均等になった瞬間、力学的均衡が生まれて余計な筋力を使わずに静止できるようになります。