「0は正の数でも負の数でもないから、整数ではないのではないか」という迷いは、日常言語の感覚と数学の定義のズレから生じます。結論から述べれば、0は間違いなく整数です。
数学における整数の定義は、「自然数(1, 2, 3…)」「これらにマイナスをつけた負の整数(-1, -2, -3…)」、そしてその境界値である「0」の3つを統合した集合を指します。文部科学省の学習指導要領に基づく中学数学における数の分類でも、中学1年生の「正の数・負の数」の単元冒頭で「整数とは、正の整数、0、負の整数のすべてを合わせたもの」と明確に定義されています。
ここで重要なのは、正負の数とゼロの真相です。数直線上で0は、正の領域(プラス)と負の領域(マイナス)を分かつ「原点(基準点)」としての役割を担います。そのため、0は正の数か負の数かと問われれば、「どちらでもない唯一の中立な数」と答えるのが数学的正解です。「正の整数=1, 2, 3…」であり、「負の整数=-1, -2, -3…」ですが、0はそのどちらのグループにも属さない独立した整数として位置づけられています。