Q1:トランペットのピストン番号の数え方と、右手の正しい構え方は?
A1:マウスピース側(奏者から見て手前)から順に「第1ピストン(人差し指)」「第2ピストン(中指)」「第3ピストン(薬指)」と呼びます。右手の親指は第1ピストンと第2ピストンの間のパイプの下に軽く添え、手の甲を丸くドーム状に保ちます。ピストンの頂点に対して指の腹が垂直にまっすぐ押し込める角度を維持することが、素早いフィンガリングの鉄則です。
Q2:第3抜差管トリガーはどの音のときに、なぜ抜かなければならないのですか?
A2:主に五線譜の下の「レ(D4:1-3番)」と「ド♯(C♯4:1-2-3番)」を吹く際に抜きます。トランペットは複数のピストンを同時に押すと、音響物理学的な計算上、管全体の長さに対して追加される管が不足し、音程が大きくシャープ(上ずる)します。これを解消するため、左手薬指でトリガーを数ミリ〜1センチほど押し出して管を物理的に延長し、正しい平均律のピッチへと補正します。
Q3:B♭管トランペットの「ド」を吹いてピアノの「ド」と合わないのは故障ですか?
A3:故障ではありません。B♭管トランペットは「移調楽器」と呼ばれる仕組みで作られており、楽譜上の「ド」を吹くと、ピアノなどの実音(コンサートピッチ)では「シのフラット(B♭)」が鳴る構造になっています。ピアノと同じ「ド(実音C)」を鳴らしたい場合は、トランペットの楽譜上では全音上の「レ(D:運指は1-3番)」を演奏する必要があります。
Q4:高音域(ハイFやハイG以上)の運指表を見ると「0」ばかりですが、どう吹き分けるのですか?
A4:高音域になればなるほど倍音同士のピッチ間隔が狭まるため、開放(0番)や単純な運指で鳴る音が密集します。これらを吹き分けるのは指ではなく、「呼気のスピード」と「舌の高さ(シラブル)」です。舌の中央を持ち上げて口腔を狭め、ストローで鋭い息を吹き込むように気流を加速させることで、同じ運指のまま高い倍音へと音をジャンプさせます。
Q5:印刷して譜面台に置くための運指表PDFはどこで入手するのがベストですか?
A5:最も信頼性が高くレイアウトが美しいのは、ヤマハ公式サイト「楽器解体全書」内で配布されている印刷用運指表PDFです。また、音を実際に確認しながら学習したい場合は、Webブラウザ上で動作する「EMMU」などの対話型運指ツールが極めて有用です。用途に応じて紙とデジタルを使い分けることをおすすめします。