横浜市の中学校ソフトテニス選手たちが年間を通じて目指す目標は、明確なピラミッド構造を描いています。大会運営を統括する横浜市ソフトテニス協会中学校部の年間計画によると、新チームの船出から夏の頂上決戦まで、息つく暇もないスケジュールが組まれています。
新チームの勢力を占う最初の試金石となるのが、毎年秋口に開催される横浜市中学校秋季ソフトテニス大会および横浜市中学校ソフトテニス新人戦です。夏に3年生が引退した直後、新2年生・1年生のみで争われるこの大会は、各校の選手層の厚さと指導陣の育成スピードが如実に反映されます。ここで上位に進出したペアや団体は、冬期に行われる横浜市中学校選抜ソフトテニス大会への切符を手にし、県外の強豪校との交流戦や強化合宿への参加機会を獲得します。
年が明け、春の訪れとともにスタートするのが横浜市中学校ソフトテニス大会結果の行方を左右する春季大会、そして5月下旬から各区の予選が本格化するブロック選手権です。SNSや専門掲示板では横浜市中学校ソフトテニス選手権速報がリアルタイムで飛び交い、保護者やOBが固唾をのんでスコアを見守る光景が定着しました。
そして集大成となるのが、7月に幕を開ける横浜市中学校総合体育大会です。この市大会でベスト16以上などの厳しい条件をクリアした精鋭のみが、8月の神奈川県中学校総合体育大会ソフトテニス(県総体)への出場権を獲得します。県総体でさらに上位4校・上位ペアに入らなければ関東大会、全中(全国中学校体育大会)の舞台へは届きません。横浜市という超マンモス自治体であるがゆえに、「市大会を勝ち抜くほうが、県大会の初戦よりもプレッシャーがきつい」と語る関係者も少なくありません。