テレビ東京系のオーディション番組から誕生したモーニング娘。において、石黒彩が果たした役割は極めて大きい。圧倒的な歌唱力と少し大人びたビジュアル、そしてストレートなキャラクターでグループの個性を際立たせていた。総合プロデューサーであるつんく♂の手腕のもと、飯田圭織、矢口真里とともに結成した派生ユニット「タンポポ」では、切ないメロディラインを情感豊かに歌い上げ、女性アイドルの新たな音楽的アプローチを確立した。
ミリオンセラーを記録した『LOVEマシーン』の大ヒットによってグループが社会現象の頂点を極める中、彼女は服飾デザインを学ぶという自らの夢を追うために卒業を決断。アップフロントプロモーション(旧アップフロントエージェンシー)が手掛けるハロー!プロジェクトの礎を築いた功労者として、惜しまれつつも潔く次のステージへと踏み出した姿は、多くのファンの胸に深く刻まれている。