その処方薬が脳を蝕む?睡眠薬や胃腸薬に潜む認知症リスクと対策

その処方薬が脳を蝕む?睡眠薬や胃腸薬に潜む認知症リスクと対策

その処方薬が脳を蝕む?睡眠薬や胃腸薬に潜む認知症リスクと対策とは一体何なのか? 専門的な分析を整理してお届けします。

神経伝達物質「アセチルコリン」の働きを阻害する抗コリン薬は、認知機能を狂わせる代表格だ。アセチルコリンは記憶、学習、注意力といった中枢神経機能の根幹を支える。この伝達経路がブロックされると、脳内ネットワークの同期が乱れ、急性のせん妄や慢性的な記憶障害が誘発される。

さらに見逃せないのがベンゾジアゼピン系抗不安薬の存在である。鎮静作用と抗不安作用に優れる一方、脳のGABA受容体に強く作用して中枢神経の活動全般を低下させる。高齢者が服用した場合、筋弛緩作用による転倒・骨折リスクだけでなく、薬剤性認知機能障害の直接的な引き金となる。

「朝起きても頭にモヤがかかったようだ」「昨日食べたものが思い出せない」。こうした訴えは、脳の器質的変化ではなく、単にベンゾジアゼピン系薬剤の血中濃度が高止まりしているだけのケースも多い。だが、それを老化による認知症と誤認し、さらに認知症治療薬が上乗せされるという悲劇的な処方カスケードが全国の病院で頻発している。

鈴木 陽菜
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鈴木 陽菜

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