国内の公的機関も慎重なアナウンスを継続している。厚生労働省は副反応疑い報告の推移を注視しつつ、体調に異変がある状況での無理な運動を控えるよう啓発してきた。これに呼応する形で、日本スポーツ協会は指導者やアスリート向けに、接種直後のコンディショニングに関する具体的な指針を提示している。
指針の根底にあるのは「RPE(自覚的運動強度)」を用いた厳格なコントロールだ。接種から48時間は主観的なきつさを「非常に楽」なレベル(心拍数100拍/分未満のウォーキング程度)に抑え、息が切れるようなメニューは一切排除する。部活動や実業団の現場でも、指導者が画一的なメニューを課すのではなく、個々人の副反応の強さに応じて柔軟に休養日を設定するマネジメントが定着している。