しかし、一時的にかゆみが消えたからといって、手放しで喜ぶわけにはいきません。現場の医師たちが最も懸念しているのは、セロハンテープの粘着剤が肌に与えるダメージです。文房具としてのテープは、人間の皮膚に貼ることを想定して作られていません。
特に気温が高く汗をかきやすい夏場は、テープの粘着剤によって皮膚が密閉され、蒸れが生じます。これにより雑菌が繁殖しやすくなり、毛嚢炎(もうのうえん)や接触皮膚炎(かぶれ)を引き起こすリスクが跳ね上がります。また、剥がす際に角質層まで一緒に剥ぎ取ってしまうため、皮膚のバリア機能が低下し、かえって炎症が悪化するケースも後を絶ちません。