この地に湯が湧き出た歴史は古い。明治20年(1887年)、開拓者の桂沢甚十郎がクスノキの根本から湧き出る霊湯を発見したことが、すべての始まりと伝えられている。怪我をした大蛇が湯で傷を癒やしていたという神秘的な伝説も残る、物語に満ちた湯場だ。
豊かな自然環境に恵まれた札幌市南区は、北海道の四季折々の美しさをそのまま切り取ったような景観を誇る。巨大温泉街として知られる定山渓温泉のすぐ手前に位置しながら、独自の静寂と風情を守り抜いてきた。新緑の春、青葉が茂る夏、山々が燃えるような紅葉の秋、そして一面の銀世界に包まれる冬。どの季節に訪れても、自然との一体感を肌で実感できる。