医師の働き方改革が定着するにつれ、医療現場では医師から看護師へのタスクシフト(業務移管)が一段と加速した。これにより、かつては医師が行っていた高難度の静脈確保や、中心静脈カテーテルの管理、抗がん剤の持続点滴の開始といった高度な処置を、特定行為研修を修了した専門看護師が担う機会が増えている。
現場にかかる責任の重さは増す一方だ。「単に針を刺す技術だけでなく、患者の全身状態や薬液の特性まで把握した上での判断が求められます。失敗が許されない処置が増えた分、やりがいを感じる一方で、燃え尽き症候群を防ぐメンタルケアも切実な課題です」と現場の看護師は明かす。