ブラジルの鶏肉輸出を牽引しているのは、JBSやBRFといった世界最大級の巨大食肉加工メーカーだ。これらの企業は、自社管理の飼育農場から解体処理施設、冷凍・出荷ラインに至るまでを一元的に管理するトレーサビリティシステムを確立している。HACCPやISOなどの国際的な食品安全基準を満たし、最新の自動化設備を備えた工場で加工が進められる。
一方で、消費者が特に懸念を示すのが「抗生物質や合成抗菌剤の過剰使用」による耐性菌リスクだろう。現地の主要パッカーは、予防目的での不必要な薬剤投与を削減し、成長促進用抗菌剤の全廃を進める国際ガイドラインに沿った生産方針を採用している。日本の検疫所による残留物質検査でも厳しいスクリーニングが行われており、基準を超える肉が市場に流出するリスクは厳しく排除されている。