従来の手洗いやマスク着用に加え、最新の公衆衛生アプローチでは「多角的な環境制御」が推奨されている。国立感染症研究所が提示する最新の分析データに基づき、世界保健機関(WHO)もエアロゾル感染対策のアップデートを行っている。
特に注視されているのが室内の湿度維持と換気の質だ。湿度が40%を下回ると、ウイルスの空中浮遊時間が劇的に延びるだけでなく、人間の気道粘膜が乾燥して防御機能が低下する。厚労省が発出する「厚生労働省インフルエンザ総合対策」でも、室温20度以上、湿度50〜60%の維持が基本指針として強く推奨されている。