現在、メディアでは「仮面夫婦」「家庭崩壊」といった過激な見出しが躍ることも少なくありません。しかし、現場の関係者から伝わってくる実態は、単純な破綻とは異なる「独自のバランス感覚に基づいた家族の形」です。
三田寛子は夫の私生活に対して過度に干渉せず、物理的な距離を保つことで自身の精神的な平穏を確保しています。一方で、歌舞伎座の初日や千秋楽、一門の重要な式典などでは芝翫の隣に立ち、堂々と女将としての役割を全うします。夫としての振る舞いには厳罰を与えつつも、歌舞伎俳優・中村芝翫の芸の力と成駒屋の当主としての地位は尊重し続けるという、高度に割り切った関係性が築かれています。
波風を立てずに自らの足で立ち続けるその姿は、現代の多くの女性からも「精神的に自立した強い女性」として支持を集める要因となっています。