フィギュアスケートという競技は、親のサポートなしには一秒たりとも成り立たない。特に複数の子供が同時に本格的なレッスンを受けるとなれば、その負担は想像を絶するものだ。毎朝3時や4時に起床し、凍てつく冬の朝も車を走らせてリンクへと向かう日常。一日の走行距離が100キロを超えることも珍しくなかったという。
単に運転するだけではない。激しい練習に耐えうる体を作るため、栄養学を独学で修め、アスリート仕様の食事を毎日家族全員分用意する。さらに、望結のように幼少期から芸能活動を行う子供に対しては、ロケ現場への同行や衣装の準備、学校の課題のフォローまで完璧にこなしていた。この常軌を逸したスケジューリングを長年にわたって笑顔で継続できたのは、彼女の底知れぬ母性ゆえだろう。