近年、特に相談件数が増加しているのが、ハラスメントの境界線上に位置する「グレーゾーンの無神経さ」だ。あからさまな暴言や脅迫であれば人事や法的な対処が可能だが、日常に潜む微細な嫌がらせ(マイクロアグレッション)は対応が難しい。
「結婚や子育てに関する過度な質問」「健康状態や休職理由への無遠慮なツッコミ」「個人のキャリア選択に対する上から目線の否定的な評価」など、発言者本人は「親しみ」や「アドバイス」のつもりで行っているケースが後を絶たない。受け手にとっては、拒絶すれば「冗談が通じない人」「器が小さい」とレッテルを貼られる恐怖があるため、耐え忍ぶしかない状況へと追い込まれていく。