日本人の色彩感覚において、赤と白の組み合わせ(紅白)は古来、祝い事や神聖な儀式に欠かせない極めて特別な意味を持ってきた。白は「純白」「潔白」を象徴し、嘘や偽りのない清らかな心を意味する。一方、赤は「赤心(まごころ)」に通じ、偽りのない誠意や漲る生命を表している。この二色が織りなす対比は、見る者に深い静寂感と強い存在感を同時に与える。
国際的なグラフィックデザインの視点からも、この極限まで削ぎ落とされたミニマリズムは絶賛されている。世界各国の国旗が複雑な紋章や多色使いで国家の威信を競う中、円と四角という幾何学的な究極のシンプルさで国家を表現している例は極めて珍しい。機能性と美的完成度を高い次元で両立させたアイコンとして、現代のデザイナーや思想家からも高い評価を受け続けている。