タブレット端末の配布から数年が経ち、教育現場でのICT活用は次のフェーズへと移行した。杉森小学校では、単に端末でドリルを解くのではなく、プログラミングやデータ分析ツールを使った「課題解決」に主眼が置かれている。地域の交通量データを自分たちで収集・分析し、安全な通学路の提案を市に行う授業もその一例だ。
一方で、手書きのノートや対面での対話といったアナログなコミュニケーションの価値も決して軽視していない。デジタルはあくまでツールであり、目的は「自分の頭で考え、他者と対話すること」にあるという姿勢が徹底されている。