老朽化対策と耐震補強、そして高度化する利用ニーズへの対応。築60年を経過した大型建築物が必ず突き当たる壁に、いまこの記念館も直面している。建て替えによる最新設備の導入を望む声がある一方で、歴史的価値や思い出の詰まった空間の保存を求める声も根強い。
欧米の歴史的スポーツ施設では、外観や骨組みを残しながら内部を最新設備にアップデートする「アダプティブ・リユース(適応的再利用)」の手法が一般化している。青山という文化とトレンドの発信地において、どのような解決策が導き出されるのか。それは日本における大学施設および歴史的体育館の未来像を占う試金石となるはずだ。